家族から譲り受けた着物があるけれど、いつ着たらいいのか分からずにタンスに眠ったままになっていませんか?
着物にも格があり、TPOを考えて着なければなりませんが、着る機会はたくさんあります。
そこで着物の種類別に着る機会を紹介したいと思います。
人生の節目を迎える時に着るのもいいですし、普段の礼装としても着てみてはいかがでしょうか?
Contents
振袖を着る機会
成人式
人生の最初の節目である成人式で艶やかな振袖を着ているのをよく見かけます。
振袖は人との縁・魂を呼び寄せる清らかな着物として、成人式で着られるようになりました。また、第一礼装で改まった席に臨むことで、大人になったという自覚を持ち、親に成長の報告と感謝の気持ちを伝える意味もあります。
成人式の為に購入するかレンタルするか迷いますよね。
着物を一式購入すると250,000〜400,000円位かかりますが、レンタルだと一式60,000円位からあります。
結婚式、披露宴
成人式と並んで振袖を着られる機会として挙げられるのが、結婚式または披露宴へ招待された時です。
また、花嫁衣装として着る事も出来ます。振袖は未婚女性の第一礼装です。特に新婦の衣装として着る振袖は、未婚女性として振袖を着られる最後のチャンスになるため、振袖を購入された方は、自分の結婚式で着るのもおすすめです。
結納
「結納」とは、結婚式の前に正式な結婚の約束を交わす儀式です。
格式高い形式で行う結納は、新婦になる女性が第一礼装である振袖を着用するのにふさわしい場でもあります。
パーティ、祝賀会、新年会
結婚式や成人式など人生の大きな節目や正式な儀式のほかにも、各種パーティーや祝賀会でも振袖は着用できます。
パーティーやイベントなどに振袖で参加することは問題ないので、自宅に振袖がある方は身内で行う小規模なパーティーや新年会など、気軽に着てみてはいかがでしょうか?
訪問着を着る機会
幅広い年齢層の方が着用出来るのが訪問着です。
お宮参り、七五三
生まれてきた子供が「健やかに育ちますように」という願いを込めてお参りをする行事のことです。
子供の成長の祝いする行事で、数え年で男は三歳・五歳、女は三歳・七歳の11月15日に、晴れ着姿で氏神などに参拝します。
お子さんの晴れの日に着物を着ると記念にもなります。
入学式、卒業式
お子さんの入学式や卒業式では、着物姿の方を見かけることも増えています。
時期も3〜4月と着物を着て歩くのにちょうどいい気候です。
また、中学・高校の卒業式では本人は制服を着て出席しますが、大学や専門学校の卒業式では袴を着る方が多くいらっしゃいます。
茶道、華道などの習い事
茶道とは、形式にのっとりお茶を点て、振舞うことを主体とした日本の伝統文化の1つです。着物を着てお稽古を受けるイメージがある人もいるかもしれませんが、教室や流派のによってお稽古中に着物を着るか着ないかは異なります。
最近では華道で着物を着てお稽古をする事は、ほとんどありません。しかし、展覧会の受付や、お正月の初生け、お寺や神社で行われる献華式などのときは、着物で出席をするそうです。
浴衣を着る機会
花火大会、納涼会
夏に日の夕方、川原などで行なわれる夕涼みや花火大会、盆踊りは、日本の夏の風物詩です。軽装で出かけがちですが、木綿生地の浴衣なら涼しげな印象で、暑い夏の夜にもピッタリです。
レンタルなら6,000円位からあります。購入してもセットで15,000円位とリーズナブルなので、気軽に着る事が出来ます。
まとめ
着物の柄にも流行があります。今持っている着物や帯ではなく、新しい柄のものを着たい時は、レンタルを利用するのがおすすめです。
また、着物はタンスに眠らせたままだと、シミやシワの原因にもなりますのでお手入れも必要です。もし、着ない着物があるなら買い取ってもらう方法もあります。
リサイクルショップや質屋に持って行くと、安く買い叩かれてしまう可能性があるので、買取をしてもらう時は、着物の価値が分かる専門の業者にお願いしましょう。