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着物のお手入れ

着物の染み抜きやクリーニングの方法とは?料金や相場を紹介!

着物を着ている時は、特に気を遣って歩いたり、食事を摂ったりしていると思います。
しかし、気付かないうちに汚れてしまう事が多々ありますよね。

着物を着た後は、汗やシミなどの汚れを必ずチェックをします。
特に、お化粧や食べ物(飲み物)、汗や泥などをこぼした時は後からシミとして残ってしまうので、早くケアすることが大切です。

小さなシミでしたら、応急処置で自宅で出来る事もあります。
しかし、やり方を間違えるとかえって生地を傷めてしまう事もあるので、専門のクリーニングをお願いしましょう。

また、着物を売却したいと考えている方は、綺麗な状態で保存しておけば高額で買取をしてもらえます。

Contents

着物のシミの原因

化粧品

ファンデーションや口紅などが襟元についてしまう事が多いです。
出来れば着物を着る前にお化粧をするようにしましょう。

着物を着た後にお化粧をする場合は、タオルで襟元や肩、膝などをガードしておくと安心です。

食べ物や飲み物

冠婚葬祭で着物を着る方は、食事をする機会も多く、ナプキンなどを使用して気を付けているつもりでもこぼれてしまうこともあります。

特に、お茶やコーヒー、ドレッシングやソースなど液体の物は注意が必要です。

汗ジミ、カビ

シミ・カビの原因は、ほとんどが「湿気」です。
タンスにしまったままの着物や湿気の多い季節はもちろんですが、昔の木造住宅に比べ、現代の建築は機密性が高く、湿気がこもりやすいというのもカビの原因のひとつです。
また汗ジミなど目に見えないシミの場合、そのままタンスにしまって数年後、シミやカビが発生している事が多いようです。

泥跳ね

裾の部分には泥跳ねや砂埃が付きやすいです。特に雨の日やぬかるみのある場所を歩く時は気を付けて下さい。

【注意点】

・シミは気付いた時点で早く対処する
・シミの種類に合った方法でケアする
・生地を傷めるのでこすらないようにする
・シミを濃くする可能性があるので、熱を加えない
・自分で取り除くのがむずかしい場合は、専門のクリーニング業者に依頼する

 

着物のシミ抜き、クリーニング方法

自宅で出来る染み抜き

油性の汚れ

油性のシミは、文字通り油分を含んでいるものです。口紅、ファンデーションなどのメイク用品、ドレッシングやカレー、肉料理のソースなどです。マジックやボールペンも油性です。

【やり方】
ベンジンを白いガーゼハンカチにたっぷり含ませて、着物の下に色落ちしてもいい布を敷き、上から着物の生地をトントンと叩いて下の布に汚れを移動させます。
シミが薄くなるまで繰り返します。
こすらないように注意してください。
最後に当て布をしてアイロンやドライヤーで乾かします。

水性の汚れ

水溶性のシミは、コーヒーやお茶などの飲み物や果汁、お酒、醤油、汗、ケチャップ、マヨネーズなどです。

【やり方】
シミがついた部分を、食器洗い用の中性洗剤を水で15倍くらいに薄めたもので濡らし、着物の下に色落ちしてもいい布を敷きます。
着物の生地の上から白いハンカチガーゼでトントンと叩いて、下の布に汚れを移動させます。こすらないように注意してください。

着物のクリーニングの方法

シミなどが出来た時は、応急処置をして着物をクリーニングに出しましょう。
シミによって、専用の溶剤を使って落としてくれます。

通常のクリーニング店に持ち込む際は、シミ抜きで落とすことができるかを相談してみて下さい。
基本的には、着物専門のクリーニング業者の方が安心です。

また、汚れを落とすクリーニングは、本来の機能を保つうえでも大切です。

生地、汚れの状態により、丸洗い、部分洗い、シミ抜き、洗い張りの4つに分けられますが、通常は丸洗い+シミ抜きで加工されます。

生洗い(丸洗い)

着物を解かずに、ドライクリーニングによりそのまま丸洗いする事を生洗いといいます。着用回数2~4回で、比較的汚れがひどくない場合の加工方法です。

部分洗い

全体的に洗わず、汚れやすい衿、袖口、裾を中心に作業台の上で汚れを落とす洗い方です。着2~4回で、比較的汚れがひどくない場合の加工法となります。

シミ抜き

シミはその成分からタンニン系、タンパク系、油性、水性などに分類できます。
その為、シミ抜きにはそれらの特性、時間的変質を考慮した、高度な技術と経験、染色技術の専門知識が必要となります。

洗い張り

着物を解きほどき、反物の状態に戻してブラシで水洗いする加工方法です。
全体のうす汚れや水溶性のシミは、この洗い方が一番よく落ち、糊を入れ直すので、紬などは生地に張りが出ます。

着物のクリーニングの値段・料金相場表

専門のクリーニング業者の場合の相場になります。
お店によって値段は変わります。

【丸洗い】

種類 料金
振り袖、留袖(色、黒) 2,800〜6,000円
訪問着、付下げ、喪服、小紋 2,500〜5,000円
コート、羽織 2,000〜4,000円
長襦袢 2,000〜4,000円
名古屋帯、袋帯 2,000〜4,000円
【シミ抜き】
汚れの範囲 料金
1〜2カ所 1,000〜1,500円
3〜4カ所 1,500〜3,000円
複合のシミや範囲が広い場合 4,000〜5,000円
全体的にシミが広がっている場合 7,000〜8,000円

 

まとめ

自宅で出来るシミ抜きの方法やクリーニングの方法について紹介しましたが、自分で行う時は、応急処置としてする事をおすすめします。

着物を綺麗に保存するという事は、タンスに入れておくだけではありません。
それなりのお手入れも手間も必要です。

日本の文化の一つとして、外国人観光客向けに着物の着付け体験があります。
もしタンスに眠っている着物がある場合は、着物の買取専門店にお願いするのもおすすめです。