小学4年生の栗原心愛(みあ)さんが自宅浴室で死亡した虐待事件は、同じ年齢の子供を持つ親としては、心愛さんの気持ちを考えると悲しい気持ちでいっぱいです。
母親のなぎさ被告(32)は、2017年に勇一郎被告(41)と心愛さんを連れて再婚しています。幸せな家庭を築きたいと思ってした再婚が娘の死に至るとは、思ってもいなかった事だと思います。
なぜDVをしたのか?血の繋がりがないとDVを受けやすいのか?勇一郎被告の人間性に焦点を当ててみたいと思います。
Contents
再婚だが実父だった!
栗原勇一郎はどんな人?
再婚と報道されていますが、勇一郎被告と結婚した後2011年に1度離婚、2017年に再婚する形をとっています。
その為、心愛さんは勇一郎被告の実の娘なのです!
1度離婚をしているということは、その時点で何かしら問題があったのかと思います。また、再婚しなければこのような事件にならなかったのではないかと悔やまれます。
勇一郎被告の勤務先は沖縄県
出身地は現在の住所でもある、千葉県野田市です。
逮捕時、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)東京事務所職員でした。観光関連のイベント運営業務をしていたようです。
仕事ぶりは真面目だったとの事ですが、自宅ではDVをする父親・・・。
「(普段から)怒鳴り声が響いていた」
「子供の泣き叫ぶ声が聞こえいていた」
といった虐待の証拠ともいえる証言が出ているように、逆に近所の評判はあまりよくなかった様です。
勇一郎被告はDV被害者?
DVの原因はストレスだったのかどうかは分かりませんが、親に虐待を受けた子供は自分が親になったら同じ事をするとも言われています。もしかしたら、勇一郎被告も虐待を受けた経験があるのかもしれません。
それにしても、実の娘を死に至らせる程のDVとなると普通ではありえません・・・。
母親のなぎさ被告にも責任はある!
なぎさ被告もDVを受けていた!
2011年に勇一郎被告とは離婚をしている。
なぎさ被告の母親は、心愛さんを出産後「勇一郎被告に仕事を辞めさせられたり、携帯をチェックされたり、行動を監視されている」となぎさ被告から聞かされたと証言しています。
なぎさ被告自身もDV被害者だったのです。
なぎさ被告はDVを止められなかった
娘が受けているDVをなぜ止める事が出来なかったのだろうか?
DVを受けている本人としてみれば、DVを止めれば自分が暴力を受けると考えたのかもしれません。
しかし、心愛さんの死の直前に受けたDVをなぎさ被告は知っていました。
真冬に冷水の虐待の真実
以下はなぎさ被告の供述調書の一部です。
今年1月21日に勇一郎被告がインフルエンザになり、終日自宅にいた。「心愛の存在自体が嫌」と言い、寝室に閉じこめ、トイレにも行かせなかった。心愛さんはお漏らししたという。
22日午後10時ごろから、勇一郎被告は心愛さんに「壁に向いて立ってろ」と命令し、23日の明け方まで、そばで監視していた。23日は「風呂場で駆け足してろ」。24日午前1~2時に「またお漏らしした罰として、風呂場で午前10時まで立ってろ」と命令した。
24日午前、なぎさ被告が寒さを感じるほど、冷え込んでいたが、風呂場の中で、心愛さんは肌着1枚、パンツ1枚の姿。肌着がぬれて透けて見える状態だった。午後1時、勇一郎被告は「5秒以内に服を脱げ。5、4、3、2、1」とカウントダウンしたが、心愛さんの肌着やパンツがぬれていて、すぐに脱げなかった。心愛さんは脱ぐ気力すらなかったように見えたという。
勇一郎被告はボウル1杯の冷水を3回、かけた。心愛さんがシャワーのお湯を出そうとすると「お湯はダメだ。ママがいると甘える」と言い、背中や頭にシャワーの冷水を浴びせた。心愛さんは背中を丸めて震えていたという。
さらに、リビングでうつぶせにさせた心愛さんの背中に乗り、両足をつかんで、エビぞりさせるなど、プロレス技のようなものをかけた。心愛さんはお漏らししてしまったという。
23、24日は心愛さんに食事を与えてなかったという。24日午後9時ごろ、心愛さんは「寒い、寒い」と震えながらストーブにあたっていた。午後9時50分ごろ、「もう寝ようか」と声を掛けたのが、心愛さんとの最後の会話だった。なぎさ被告が心愛さんを寝室に入れようとすると、勇一郎被告から「何でいる。ダメだからな」と止められたという。勇一郎被告が心愛さんを寝室から連れ出した。
その後、ドンという音が2回、風呂場から聞こえた。勇一郎被告から「ちょっと来て。心愛が動かない」と比較的冷静に言われたという。勇一郎被告は「自分が(119番に)電話をする」と言った。その時、心愛さんは青ざめていた。脈も取れなかった。なぎさ被告はシャワーのお湯をかけ続けたり、腕の力だけで心臓マッサージを施したが、反応はなかったという。
出典:日刊スポーツ
私はこれを読んで、なぎさ被告は子供を守れなかったのだと確信しました。この時のなぎさ被告の精神状態は分かりませんが、結果的に「死」に直面している娘をどうする事も出来なかったのです。
行動出来ない事も私は責任の内だと考えます。直接止める事は出来なくても、色々な方法があったのではないか?周囲の人に助けを求める事は出来たのではなかったのか?
自分も子供を持つ親として様々な事を考えさせられる事件です。
最後に
このような事件がなくなるよう心から願うと共に、栗原心愛さんのご冥福をお祈りします。